元から霊感とかには縁がなくて、こわい系の話にもあまり興味を持てないのですが。。。
むかし国営の防衛集団に勤めていた頃のことです。
自分たちの居室は階段を上がった通路を右に曲がり、すぐの左の部屋。
すぐ左とはいっても、中隊長と班長たちの部屋がありその隣。
一番入口よりの右側が僕のベッドでした。
赤く塗りつぶしたところです。
部屋の外側に頭を向けるので、寝るときには消灯後でも階段の明かりがうっすらと見えました。
部屋の扉は開けたまま就寝します。
いつものように消灯ラッパが鳴り、点呼就寝となりました。
何人かはエロ本持ってトイレに歩いていきます。
30分くらい経っても眠れなかったのかな
ただ、なんとなく
ただなんとなくですよ、目を開けてみると出入口の外に人影っぽいのが見えたんです。
寝ている位置から見えるのは、扉の外の廊下、向かいの部屋の壁、階段のちょっとした照明から洩れてくる光。
暗がりでハッキリ見えない中よくよく眼を凝らして見ると、制帽を被っているように見えました。
兵隊さんにはお約束の、独特の形状の帽子です。
幹部か誰かが見に来ているのか?
当直でも立っているのか?
目が慣れてきたせいか首から下も見えてきました。
やっぱり制帽を被って、制服も着用している様子。
しばらく観察しました。
ほんとにそこに立っていれば180はありそうな感じ。。。
体格もいい感じ。。。
しかし微動だにしない。
いままでそれ系のモノは見たこともないし、肩が重いとか寒気とかも感じたことないのになんで見えるかね?
廊下向こうの壁に映った影でもなし。。。
やっぱり誰か立っているように見える。
これが低覚って状態なのかな?などと色々考えてもやはり見える。
しかしいくら見てもそれ以上ハッキリ見えないし、動くわけでもないし
いつの間にか眠ってしまいました。
翌日、驚きました。
ベッドは2段になっていて、僕の上に寝ていたやつが言ったんです。
「なぁなぁ昨日の夜、そこに誰か立ってたやろ?」
「扉んとこに制服着たのが立っててん」
「体格よさそーな、誰も見てないん?」
他の連中に話しかけていました。
ビックリしたし盛り上がる流れだったけど、たいして仲のいい奴じゃなかったんでスルーしました。
けど、ベッドの上と下で同じように人影が見えてたんですね。
あれはなんだったんでしょうか