ある時、隊長から話がありました。
たしかお昼休みが終わってすぐ。
そんな時間に全員を集めるとか初めての事でどんな話なのか見当もつかなかった。
よく聞こえなかったけど次第に涙声になり、泣きながらに伝えてくれました。
もしかしたら誰かを任務として派遣しなければならない。
絶対に行きたくないという者もいるだろう。
行ってくれるか。
考えたくないが命を落とすかもしれない。
その任務を受け入れてくれる者は挙手してくれ。
だいたいこんな内容。
湾岸の頃です。
もちろん挙手しました。
他に何人いたかは覚えていません。
俺らが行かなくて誰が行くんですか。
一般市民の皆様を行かせるわけにも行かんでしょ。
自衛隊で教わったのは「玉砕覚悟で国を守れ」
「命に代えても国を守れ」なんて事は言われておりません。
親・兄弟・愛する人を守ってくれ。
誰も居なければ、故郷の山や海や川を守ってくれ。
これからの時代は様々な変化が起こる。
大切な誰かを守りたいと思う強い隊員になってくれ。
すごく遣り甲斐のある職種だと感じましたね。
けどね。。。
守りたい時に守れないなんて、何のために訓練してんの?
好きな時に刀を抜けるというだけで、それが戦の狼煙だと
屁理屈だかヤジだかガヤだか暴言みたいな反対派の声が多いから腹が立ってきます。
もちろんまともな意見も理解しています。
窮鼠猫を噛むとも言うけど
私たちはそんなバカじゃないですよ。
近隣に噛みついたり自分勝手に暴れてる連中もいるけど。。。
違憲だからって話じゃなくて
何も出来ない自衛隊よりも全然いいと思うけどな。
守りたいから、戦いたくないからこそ賛成です。
隊長のあんな話があった頃
湾岸の正月には凧揚げ大会なんかやってました。
ま。。。
辞めたもんが何言っても意味ないか。
隊員のジレンマや葛藤がどこまで届いているか分らないけど
サラリーマン隊員はとっとと辞めればいいのにって思います。